2017年06月16日

うさぎの魔法使い  続東大に入りたい


前回、清掃員として東大に入れられそうになった浪人宅にて。

「ふざけんな!俺は学生として入学したいんだよ!」


「もっ、だったらそう言ってくれればいいのに。」


「普通分かるだろ、東大に入りたいって言えば!今度は間違いなく東大生にしろよ。」


「ももー、そういうのは良くないと思うんでつが・・・・・実力相応の大学にいけばいいじゃないでつか。」


「俺は運悪く落ちただけで実力はあるんだよ。間違えたお詫びとして東大生にしろ!」


「分かりまつたよ、仕方ないでつね。」


「ちょっと待て、東大っていうのは東京大学だからな。」


「分かりまつた。」


「東大生にするんだぞ。」


「分かりまつた。」


「願いを変えるのはなしだぞ。」


「分かりまつたってば。」


「確認のため復唱しろ。」


「ももー、浪人生さんを東京大学の学生にしまつ。願いは変えないでつ。」


「よし。それと何かあったら呼ぶから出てこいよ。」


「面倒な人と関わってしまいまつた・・・・・」



そして春になり浪人生はめでたく東大生になりました。


「やった!本当に東大生になれたぞ。また何かあるかと心配したけど、これで一安心だ。」


浪人生は落ちこぼれないよう一所懸命勉強し、そこそこの成績を修めました。

そして4年後。


「うさぎ!うさぎ出てこい!」


「ももっ、久しぶりでつね。」


「おい、どういうことだ!俺、成績に問題ないのに、なぜか卒業できないぞ!お前何かしただろ!」


「えー、だって浪人生さん言ったじゃないでつか。」


「何て?」


「『俺を東大生にしろ、願いを変えるな。』って。」


「ああ言った。それがどうか・・・・・えっ!?」


「だから『東大生になりたい』って願いを変えないんでつよ。」







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posted by うさけい at 05:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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