2018年02月11日

読者が犯人?


「もっ、ぶた君。」


「ぶ、何うさぎ君」


「実はすごいことを思いついたんでつ。」


「何、すごいことって?」


「推理小説で読者が犯人というトリックでつ。」


「読者が犯人?」


「そうでつ。」


「確かにこれまでも読者が犯人っていうのはあったけど、どれも強引で納得できるものじゃなかったよ。」


「僕のは違いまつ。本当に読者が犯人でつ。」


「本当に?」


「本当でつ。」


「それが本当ならそのトリックで本を書けば大儲けじゃないの?」


「も、そうなんでつけど僕はそういうの書けないんでつよ。なのでぶた君が代わりに書いて儲かった分からお礼してくれればいいでつ。」


「おれもかけるわけじゃないけど、でも儲かるかもしれないからやってみるか。」


「それでつたら10,000円で教えてあげまつ。」


「ぶ!お金取るの?」


「一応提供料ってことでつ。10,000円なんて比較にならないくらい儲かるからいいじゃないでつか。」


「そうか、それもそうだな。分かった、はい10,000円。」


「どうもでつ。」


「それでどんなトリック?」


「実はでつね・・・・・」


「ぶ。」


「『読者』という名前の人が犯人なんでつ。」


「ぶぶっ!」


「それじゃ僕は行きまつね。」


「ちょっと待った!」


「何でつか?」


「『何でつか?』じゃないよ!そんなの読者が犯人なんて言わないよ!」


「えー、でも読者が犯人でつよね?」


「読者が犯人かもしれないけど、読者が犯人じゃないよ!」


「ややこしいでつね。」


「とにかくそんなのだめ!」


「分かりまつたよ。じゃあ今度別なのを教えまつ。」






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posted by うさけい at 09:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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