2019年11月03日

うさぎの道具屋さん 好きになる薬


うさぎの道具屋さんに若い男性客が来ました。


「ここが例の店だな。」


「も、いらっしゃいませ。」


「なあ、ここって色々変わった物があるんだって?」


「ありまつよ。」


「惚れ薬とか?」


「好きになる薬ならありまつけど・・・・・」


「あるのか!?それくれ!」


「これでつけど、やめた方が・・・・・」


「いいからいいから、いくらだ? 10万円?高いけど仕方ないか。ほら10万円。」


「も、せめて使うのは少しにした方がいいでつ。」


「少しでも効果は同じなのか?」


「効果は薄くなりまつけど。」


「そうか分かった。」


男性は薬を買って帰りました。


1週間後。


「うさぎいるか?」


「も、好きになる薬のお客さん。」


「あの薬効いたぞ。おかげで付き合うことができたよ。」


「それは良かったでつ。」


「ただちょっと変なことがあってさ、彼女、時々俺のこと噛むんだよ。」


「・・・・・」


「それも甘噛みとかじゃなくて本気でさ。結構痛いんだよな。これって薬の副作用か?」


「むしろ本作用でつ。」


「?」


「お客さん、薬使うの少しにしまつたか?」


「ああ、効果出ないと困るから全部使った。」


「・・・・・やっぱり。あれは惚れ薬じゃなくて、好きになる薬なんでつよ。」


「同じだろ?」


「ちょっと違いまつ。好きになるというのは色々あるじゃないでつか。この薬の好きは食べ物の好きなんでつよ。」


「何だそれ!?そんなの先に言えよ!」


「言おうとしたのに聞かなかったじゃないでつか。」


「・・・・・それじゃ、彼女は俺を食べ物として見ているのか?」


「そうなりまつね。今はまだ理性が効いているのでその程度でつが、薬を全部使ったとなると・・・・・」








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posted by うさけい at 04:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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